2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧
縒りを戻して 逢う気はないか 未練で云うのぢゃなけれども 鳥も枯木に二度止まる ちと逢いたいね 幕末の都都逸に 「思い直して来る気はないか 鳥は枯木に二度とまる」 この唄をヒントに「縒りをもどして」は生まれたか……。「縒りを戻して」とは「観世縒」を…
羽織着せかけ 行先たづね 拗ねて箪笥を背中でしめ ほんに貴方は罪な人 幕末に流行した上方小唄系の江戸小唄原唄 羽織着せても裃着ても 何処か粋なと人が言う ほんにお前は罪な人。 江戸に入って端唄となり、明治になって江戸小唄化。この唄についての平山蘆…
舟に船頭ささやいて 今朝の出潮に首ったけ 惚れて通えば 千里も一里ぢゃえ 新年会の発表曲の一つ。微妙な節回しに悩むなァ。 柳橋あたりの芸者といなせな船頭とのはかない逢瀬を歌ったものらしい。「江戸小唄」改訂増補版 1981 木村菊太郎) cf) 逢うて戻れ…