のどかに日曜日。

本日は編集者の友人たちと自由が丘にて忘年会ランチ、それから白金台のブックオフに行き、文芸創作授業で用いる教材を探す。英語の絵本。意味を取るだけなら、中学1年生レベルの英語力で充分の絵本。さて、これを彼らは作品としてどう翻訳するか。かなり楽しみ。創作の授業であって、翻訳の授業ではないのだけれど、ひとつの世界に自閉しがちで、そのことになかなか気づけずにいる彼らの閉じた言葉と表現に、翻訳的な発想とプロセスを持ち込んで、いかに言葉を開いていくかということを試みにやってみようと思っている。

ブックオフを出て、学生時代以来、かなり久しぶりに白金台あたりをぶらぶらと歩き、カフェでひと休みし、なにかとバランスを崩しがちな頭と心の関係について考える。このバランスの悪さは、頭でっかちすぎるからだと、友人の言葉。頭と心は仲良しでいてほしいと切実に思う。

宝くじに当たるのは、空から降ってくる流れ星に当るよりも難しいらしい。流れ星に当ったことのある(あくまでも比喩。そのようにしか表現しえない経験をしたことがある)私としては、さらに難度の高い宝くじにも挑戦するほかないだろうということで、友人と二人で宝くじを買うことにする。当れば山分け、けっして揉めない、と既に当ったつもりのわれら二人は固く約束して、先取りの喜びで目を近来まれに見るほどに輝かせて帰路についた。

のんびりと、のどかに、過ごした日曜日。