水俣の埋立地に立つ「魂石」。たぶん55体あった。(広い敷地を数えながら歩いているうちに、だんだんわからなくなった…)
埋立地への「魂石」の建立は、1994年3月に田上義春さん、浜元二徳さん、杉本栄子さん、緒方正人さんら17人の水俣病患者が「水俣病を生き残ってきた証を後世へ呼びかける事業をはじめたい」(石牟礼道子さん)という趣旨で立ち上げられた「本願の会」によるもの。
会の趣旨に賛同する人々が、「自身の手で魂石を見つけて地蔵を彫り上げ、できあがったら“水俣病爆心地”の百間埋立地に置く」。
諸事情で自分で彫れない人は石屋さんに頼んでもよい。
いまだ生々しい、いのちへの「問い」の群れ。私はまだこの問いに向き合うすべを持たない。