2017-02-06から1日間の記事一覧

白山修験と平家物語と時宗

平家物語、倶利伽羅峠合戦。この模様を伝えたのは、白山修験の徒。 砺波、倶利伽羅峠周辺を徘徊した修験山伏は、白山神の霊験功徳を唱導し、倶利伽羅峠の谷底に馬もろとも生き埋めになった平家の大軍の悲惨な死にざまを口寄せで繰り返すことにより、惨死した…

従軍僧は語る。

『平家物語』『太平記』『義経記』『明徳記』『結城戦場物語』『大塔物語』等の軍記物には時衆関係の記事が多い。 それは時衆が従軍僧として戦場に赴き、実戦の模様をつぶさに観察した結果。いくさ語りする時衆。

 軍記物語と時宗

「惣じて時衆の僧、昔より和歌を専とし、金瘡の療治を事とす。之に依りて御陣の先へも召連れ、金瘡も療治し、又死骸を治め、或は最期の十念をも受け給ひけるほどに、何れの大将も同道ありて、賞玩あるとぞ聞えし」『異本小田原記』より。