2022-08-25から1日間の記事一覧

『闘いとエロス』 メモ

わたしの感覚の創造主である朝鮮の群衆と山河がほうふつと浮かぶ。わたしの心が激しく首をふる。あれをほろぼしてはならぬ、という。あれをにほんで使え、という。 どこで使うね…… 朝鮮は岩なのだ。 室井腎(谷川雁)とその地元から来た青年たちの水俣方言の…

森崎和江 自意識 メモ

即自的な私はコスモポリティクな流亡の徒であって、定着する日本の共同体意識のどのランクにも入りこめない。強いていえば遊芸売笑の賤しさで民衆のエキスを伝播して歩く遊行女婦(うかれめ)グループの心情を伝承している。 大海にほうりすてられ、青天にあ…