小猿の夢

「沼地のある森を抜けて」(梨木香歩 新潮文庫)。読了。全宇宙の始まりにたったひとつだけあった細胞の、すさまじい、絶対的な孤独。そこから「物語」は生まれ、連綿と紡ぎ出されていく。「物語」を「生」に置き換えても、「死」に置き換えてもよい。そのどちらを選ぶかは、物語の読み手次第。

自由が丘で女王に会い、高菜とフィナンシェを交換。合わせて、互いの夢を交感。



天竺への旅を夢見る小猿だった子どもの頃のことを思い出した。たくさんの魔物を蹴散らしていく天竺への道。