今様祭文の出発

1月24日 鎌倉公演をもって、「新春猿八まつり」終了。
人形浄瑠璃猿八座の3日間にわたる公演は毎回満員御礼。熱気の中で人形たちが泣き、笑い、舞った。

この初春の催しのなかで、猿八座の渡部八太夫師匠が、「あやかしの夜」と銘打って、
浄瑠璃で猿八座の演目の一つ、『耳なし芳一』を語るとともに、
内田百輭原作の「件(くだん)」を脚色したものに節付をし、「今様祭文」として語るという試みに挑んだ。


「今様祭文」として語られた「件」は生と死のはざまの世界で惑う「件」である。
死を受け入れ、再生へと向かうのか、そのまま黄泉に向かうのか、訳も分からず荒野で途方に暮れる「件」である。


惑う「件」の語りは、
姜信子の脚色、渡部八太夫の語り、そして屋敷妙子の惑う「幻画」とともに繰り広げられた。






屋敷妙子の全幻画と「件」の語りの台本は、ここに → http://qq4q.biz/rNmm