百年の孤独  言葉集

世界を広くめぐり歩いてきた男たちの話では、メルキアデスの一族は人知の限界をはるかに超えたために、この地上から抹殺されたということだった。 p44

 

(メルキアデスは)実際に死の世界にいたが、孤独に耐えきれずにこの世に舞い戻ったのだ。生への執着にたいする罰として超自然的な能力のいっさいを奪われ、種族の者に忌みきらわれた彼は、死がまだ発見していないこの世界の片隅に身をひそめて、銀板写真術の開発に努力を傾ける決心を固めていた。 p55~56