テンポウ語り まとめ

鈴木昭英先生曰く、「テンポウ語りは、盲人座頭の手習い初めの滑稽諧謔に富んだ短い語りもの」「本格語りものの合いの狂言として早口で語られたこともあろうが、祝福語りものの要素が強く」「座頭の正月門付け風俗として諸書に述べられ、またこの遺習が明治末まで存続してきた」

テンポウ語りとは、「目出度事おかしくいふ」(『長岡城の面影』より)ものなのだという。

大きな夢は縁起物。目出度い尽くしの正月の大夢語り。それがテンポウ語り。年の初めに不可能事を可能なことのように語る、そこに祝福があり、祈りがある。
笑門来福!