2016-07-23から1日間の記事一覧

光明真言、融通念仏、時宗、真宗仏光寺派  メモ

「一人の唱える念仏は万人に、万人の唱える念仏は一人のために」これは融通念仏(大原の良忍が宗祖の念仏信仰の一派)の考え方。 叡尊の光明真言に通じ合う。光明真言:光明真言の功徳と同信者の助け合いによる救済、その確認のために名前を過去帳に記入する…

真宗と真言宗 神仏にたいする感覚の違い。 メモ

「山岳信仰の場合、ひとは身を浄めて山に入り、木にも岩にも滝・湧き水にも礼拝する。もちろんそこに祀られている龍神の類、不動、観音、地蔵、役行者、等々(山に祀られる神仏の種類は意外に少ない)にたいしては真剣に祈りを捧げて加護を乞う。だが、その…

浄戒と穢れ メモ。

13世紀日本の仏教の風景のうちの一つ 「律僧が救癩や非人救済にたずさわるのも、浄戒をたもつゆえに冒されることがないと信じるからである」(P191) 禅僧、律僧は、斎戒を持する持斉と同じく浄戒をたもち必要な約束ごとを守るゆえに、災いを遠ざけ死のよう…

 『修験と念仏 中世信仰世界の実像』(上田さち子 平凡社 2005年)

「十二世紀初頭の他力の念仏が人間の罪業意識と無力感を深めてゆく時期に、民衆のなかでは、自力の極致ともいうべき、役行者を先駆者とする修験が姿を現しはじめていた。十二世紀には、必ずしも単に末法思想と無常観が世上を覆うた時代でも、権門寺社が民衆…