分身


屋敷妙子画伯が新潟日報連載のために描いてくれた挿画。菜の花畑の愚者。


チマの中の妄想。
妄想の中の旅。

不機嫌な旅人。


どれもこれも私の分身。



1月27日(金)。神奈川県立近代美術館 葉山館で、「ベン・シャーン展」を観た。


ユダヤ系の移民。ディアスポラ。現実をしかと見つめる眼差し。
現実からふっと宙に浮いて物語を紡ぎだす息遣い。

現実に寄り添いつつ、けっして現実に縛られない。
重力を秘めつつ、重力に負けない、重力を笑う、妙におかしな人々、妙におかしな歌、妙におかしな空間。