2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

世界はきみを信じている

今を生きる言葉を探して、途方に暮れつつ、ようよう原稿を書き終える。22枚。 辻征夫の詩を読む。 - 「蟻の涙」 どこか遠くにいるだれでもいいだれかではなく かずおおくの若いひとたちのなかの 任意のひとでもなく この世界のひとりしかいない いまこのペー…

ざわざわする日々

心がざわざわして、しばらく腰を据えてモノを書くということができぬままにいたら、石垣島の水牛老師から、地震以降どうしているか、心配しているとメール。ああ、知らぬ間に自分は内向きに閉じていたんだなとハッとして、水牛老師に電話をする。久しぶりに…

とにかく歩いた。

3月11日、地震直後、まずは三河島から日暮里駅を目指して歩いた。情報が何もないなかで、とりあえず、山手線の駅に行ってみようと。三河島育ちの地元っ子の鄭さんが当然に何の迷いもなく、道をゆく、「あ、ここの駄菓子屋、子どもの頃によく来た」、そんな…

その時は三河島の路上にいた。

3月11日、午後1時に鄭暎恵さんとJR三河島駅で待ち合わせ。 三河島育ちの鄭さんの思い出の路地をたどり、倉庫のようなお店で食べた幼い頃のごちそうだったセッキフェの話を聞き、在日の子どもらが通ったという真土小学校(現在は学校ではなくコミュニティセ…

腰を据える

わけあって新居に寄りつけず、しばし放浪生活をし、その間にウズベキスタンのコリョサラム(=高麗人)で高麗新聞編集長のキム・ブルット氏を迎えての、「在日とコリョサラムの旅を語り合う会」の準備と本番をし、折りからの「在日外国人献金問題」で無性に…

同感

テーマは必要ではありません。人生にはテーマなんて存在しないし、また人生ではすべてが混じり合っている。深遠なものと浅薄なものが、崇高なものと滑稽なものが。諸君は仕来り(ルーチン)の催眠術にかかってそのとりこになり、離れられなくなっているので…