2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

中西和久ひとり芝居『山椒大夫考』

友人の中西和久さんのひとり芝居「山椒大夫考」公演が、 5月に川崎である。これはすごく面白い。 16年前に博多の住吉神社の能楽殿で初めて観て、すっかりやられた。5月公演の詳細は以下のとおり。 2015年5月4日(月・祝)14:00開演 会場:川崎市アートセンター…

 日向の勾当、景清

田代慶一郎『謡曲を読む』(朝日選書)を読む。 取り上げられているのは、「熊野」「景清」「蝉丸」。 まずは「景清」から。 平家の武将悪七兵衛景清は、平家滅亡の後、日向の国に流され、そこで晩年を送ったという伝承がある。それが幸若舞にもなり、謡曲の…

生きとし生ける空白の物語

2010年に西日本新聞で連載した「済州島オルレ巡礼」、 2011年8月より新潟日報に連載した「カシワザキ」、 いずれも「空白」をめぐる旅の物語。3・11を結び目に一冊の本となる。『生きとし生ける空白の物語』(港の人) 刊行は3月12日の予定!…

生命の記憶

生命の記憶、とは、知性からは「みえない記憶」、生命それ自身が持っている記憶、と内山節。「それは生きているということ自体がもたらした記憶といってもよいし、生命の躍動や生命の停滞とともに蓄積された時間の記憶でもある」。 「この生命の記憶を概念的…

猿八座『源氏烏帽子折』公演@新潟県民会館 その2

2月1日朝。新潟市内は昨夜からの雪。県民会館前の風景。 13時からの公演の準備は午前9時よりはじまる。 忠臣たちが互いに誤解して、亡き主君源義朝の卒塔婆を互いにつかんで争う場面。昨日の公演を踏まえて、入念な動きのチェックと修正が行われていた。 …

 人間が人形に動かされる瞬間がある。

今日、2015年2月1日、新潟県民会館で猿八座の古浄瑠璃公演『源氏烏帽子折』を観てきた。昨年12月に猿八座の座付太夫の渡部八太夫師匠に入門したこともあって、ただ観るのではなく、裏方スタッフの一人として、リハーサルの様子を眺めたり、ほんの少…