『女と孤児と虎』

知人から送られてきた、実に興味をそそられる映画上映会のご案内


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◆『女と孤児と虎』上映会&トーク

〜カイスン監督、クラウスナー共同制作者をむかえて〜

1950年代から今日まで、海外養子として韓国から欧米へと渡った子どもたちは、約20万人にのぼると言われます。
映画『女と孤児と虎』は、若い韓国系ディアスポラ女性たちの語りを通して、海外養子の背景に横たわる沈黙を、フェミニストの視座から暴いた作品です。

日本の植民地時代に「慰安婦」とされた女たち、朝鮮戦争以後、米軍基地周辺でセックスワーカーとして働いた女たち。そして、海外養子として西洋へ送り出された女たち。3世代にわたる女たちの物語を、多様で多面的な語りという実験的手法を通じて示しながら、強いられた 沈黙がもたらす歴史的トラウマが、どのように世代間で受け継がれてきたのかが、明らかにされていきます。

自身も海外養子でコリアン系デンマーク人であるジェーン・ジン・カイスン監督と、共同制作者のガストン・ソンディン・クラウスナー氏を迎えて、今月末に東京で上映会を開催することになりました。ぜひご参加ください。

◆東京上映会
日時:2011年 4 月 30 日(土)13:30〜17:00
会場:お茶の水女子大学共通講義棟2号館102号室
トーク: ジェーン・ジン・カイスン監督、ガストン・ソンディン・クラウスナー共同制作者

コメンテーター: 池内靖子(立命館大学
コメンテーター: 徐阿貴(お茶の水女子大学

http://www.igs.ocha.ac.jp/

★カイスン監督、クラウスナー共同制作者からのメッセージ
「私たちはこのプロジェクトに着手したときから、日本での上映を待ち望んでいました。この映画における重要な要素のひとつは、東アジアにおけ る日本の植民地支配の影響に関わっているからです。今日そして未来において民主的市民社会を築き、国境を越えた和解をつくりだすためには、過去を知り理解する必要があります。本作品を日本で上映し、観客のみなさんと意見交換の機会をもてることは、私たちにとって大いなる喜びです。」

映画の詳細は http://womanorphantiger.blog55.fc2.com/

★日本語字幕つきDVDを販売します。
個人4000円 ライブラリー価格(上映権付き)20,000円
お申込み・お問い合わせは、日本上映実行委員会まで。
womanorphantiger@gmail.com