松丘保養園@新青森

      
青森市の西のはずれにあるハンセン病療養所松丘保養園に行った。入口から園内へとのびてゆく道は桜並木。時期的に、もうほとんどが散っていたが、出遅れた桜がところどころに。
桜の下、園内の空き地には、タンポポが黄色く鮮やかに地を這うように咲く。タンポポなんて、ずいぶんと久方ぶりに見たなぁ。

青森市の西のはずれには、三内霊園もある。三内霊園も見事に桜に覆われた墓地。療養所と霊園と桜と。西方浄土の花の賑わいか。殯(もがり)村への手向けの花なのか。ふっとそんなことを思う。ハンセン病療養所は、殯村と言ったのは、菊池恵楓園の志村康さん。

★殯とは:
世界大百科事典 第2版 殯の用語解説 - 日本古代の葬制。人の死後,本格的に埋葬するまでの間,遺体をひつぎに納めて喪屋内に安置し,あるいは仮埋葬して,近親の者が諸儀礼を尽くして幽魂を慰める習俗。その目的を,死者のよみがえりに求める説もある。