メモ  物語の力

物語が物語として力を持つ、
物語が口から口へ、声から声へ、語り語られしてゆく、その力を想う。

語られる、いじられる、壊される、いいように扱われる、そして無数の似たような似てないような物語を吐き出す、
そういうものとしての物語の力を想う。

人間が何かを語りだそうとするとき、器としての物語にその声を閉じ込められるより、
物語を声でいいようになぶっていためつけて閉じた世界を打ち砕いてやる、
そういう打ち砕きがいのある物語の、力。