この碑の前で、6月23日には、例年 山里節子さんをはじめとする「いのちと暮らしを守るオバーたちの会」が祈り、歌う会が催されてきた。
そこに「百年芸能祭」も合流。
山里節子さんの進行による『祈り」
1分間の黙祷ののちに、みなで歌う。
祈りは歌と共にある。
「月桃の花」、「星になった子供たち」、「新世節」 を歌う。
「星になった子供たち」は、戦時中に軍の命によって波照間島から西表島のマラリア猖獗地帯に強制移住させられ、マラリアで亡くなった数多くの子供たちのことを歌ったもの。戦後に波照間島の小学生たちが作詞した歌。
「新世節」もまた、戦後に、新しい世の到来を願って、歌三線の名手大浜津呂が作った歌。
慰霊の碑の前での祈りと歌につづいて、ピヨピヨ団(百年芸能祭 関西実行員会)による、
鎮魂チンドン!
バンナ岳のふもとで。
— 島じまスタンディング (@simajimasuta67) 2023年6月23日
6月23日 #石垣島 pic.twitter.com/EURRHJqjlB
戦争マラリア犠牲者の碑が立つ辺りには、
ほかにも二つの石碑が立つ。
一つは
「球第6463部隊のマラリア犠牲者」の鎮魂の碑。
球第6463部隊とは、戦時中に石垣島に派遣され、
沖縄本島の手前の防衛線として石垣島に陣地を築いていった部隊。
朝鮮からの軍属もここには投入され、朝鮮人慰安婦も連れてこられていた。
また、この軍の命によって、山中避難を強いられた石垣島をはじめとするおおよそ三千名の八重山の民がマラリアによって命を落とした。
石垣島の唄の名手であり、数多くの名曲を作った大浜津呂をはじめとする、
「八重山音楽先師 顕彰碑」も立つ。
月桃の花
星になった子供たち
「新世節」
『新世節(あーらゆーぶすィ)』
— 島じまスタンディング (@simajimasuta67) 2023年6月23日
戦争世ん ふけーおーり みるく世ん 迎かいよーり
今からぬ先や 命果報ゆ 永らよーり
手とぅりあーら ばがけーら
手とぅりあーら ゆすィけーら
(6月23日 石垣島) pic.twitter.com/wOdyJjX8Wg
参考映像