日々のこと
9月22日 北国新聞 朝刊 ◆9月22日 のと千里浜 道の駅 この日は本当は、<こぎつねも森>チームの芸能担当班として、珠洲市若山の正福寺に行く予定だった。 それはもう何カ月も前から現地とやり取りをして、救援物資を揃え、芸能の時間の仕込みもしっかりとや…
日本の敗戦の日に読むのは、堀田善衛『方丈記私記』。1945年3月18日、東京大空襲直後の深川の様子を見に行った堀田善衛は、天皇の被災地視察に行き合い、後にも先にもないおどろきに襲われる。それを堀田善衛はこう書いている。「あたりで焼け跡をほっくりか…
ことのはじまりは、クラリネット吹きのワタルさんが、近鉄奈良駅前の噴水の真ん中に立つ行基さんに囁きかけられたことなのです、たぶんね。 そもそもは、「ワタルさんが奈良にやってくるから、みんなでお茶でもしよう」、で始まった話だったんです。 ところ…
ピースマーチには参加できなかったのだけど、 メッセージを実行委員の方が代読してくださった。 ------------------------------------------------------- <さあ、出発です> いま、パレスチナでは、一般市民の大量虐殺、ジェノサイドが日々繰り広げられて…
みなさん こんにちは。 今日は百年芸能祭実行委員会を代表して、この場に来ました。 まず、少しだけ、百年芸能祭について説明します。 百年芸能祭とは、関東大震災から百年となる昨年、2023年に立ちあげられたもので、目指しているのは、これまでの百年間、…
団体行動が苦手、人がたくさんいるところが苦手、 でも、家でひとりでできることをするだけでは、もう耐えられない、 耐えられずに、街に出て、もう耐えられないぞと、誰かれなく囁きかける、 そんな〝パレスチナ連帯/植民地主義にもジェノサイドにもサヨナ…
1990年 1月号 MBCガイドに掲載された日刊広告比較の原稿。 MBCは韓国の放送局。 MBCに在職されていたという方から、今日、facebook経由で送られてきた。 本当に驚いた。
人間が日常の中で具体的に体験して、物事を考え、記憶にとどめ、記憶を伝え、個々の生が断片化せずに生きていくことのできる範囲というのは、たとえば、昔、風土の神、土地の神、田の神、山の神、水の神等々、小さき神々を祀り、その神々の神威が及ぶ範囲の…
与えられる物語ではなく、新たな物語を創造しようとする傷がある。 傷は永遠の底なしの穴としてそこにある。物語はいつも「穴」から生まれる。 古い物語を飲みこんで、噛み砕いて、捨て去る穴。 それ自体は物語になりようもない、取り返しのつかない穴、ある…
新潟日報 2017年3月26日書評面「ほんを語る」より。 「旅する作家の姜さんは、名もなき人の話を聞き、聞いた言葉を「声で書きたい」という。」 「「声で書く」とは、語りを通して一人一人の記憶を呼び出し、それぞれの物語が生きる場をつくること」
漢字なんか読めなくても、そもそも文字を学ぶ機会も環境も持ち得ずに大人になっても、地べたを這うようにして必死に生き抜くことでみずからを磨き上げてきた畏敬すべき知恵深い人々がこの世の中には沢山いらっしゃいますし。 たとえば、沖縄最後のお座敷芸者…
「だって、あなた、社会派じゃない、社会問題を追いかけてるじゃない。あたしはそうじゃないから」昨年末のことでしたが、長い付き合いのある人にさらりとこう言われたときに、どうしようもない違和感と悲しみが瞬時に心に湧きおこったのでした。 これにかぎ…