2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

たっぷり!

←5月30日、亀戸のカメリアホールで催された浪曲乙女組の公演に行ってきた。 「大胆!初夏の犯行予告 神出鬼没の怪盗三姉妹」というキャッチフレーズのもと、(たぶん)キャッツアイに勝るとも劣らぬ華麗な天然ぶり発揮のお芝居と迫力の浪曲で、観客のハー…

当たり日!

もうすぐ父の命日。朝から三浦にある海の見える霊園に行く。午前9時、まずは横浜目指して東急目黒線下りに飛び乗ると、車内放送で人身事故のため菊名〜横浜間は運転休止中のアナウンス。あ"ー、乗る前に知りたかった…。武蔵小杉で南武線に乗り換えて川崎に…

言葉を開く。

「泥海」「暗い絵」「崩壊感覚」と読み、今は「わが塔はそこに立つ」を三分の一ほど読んだところ。いずれも野間宏作品。 「わが塔…」は「暗い絵」の延長線上にあり、さらに広く深く、文学の問題、性の問題、欲望と愛の問題、政治の問題、人間関係の葛藤の問…

愛があるんじゃない?

かっこよすぎるんじゃない、『五右衛門ロック』! 新宿バルトで観てきました。 http://www.goemon-rock.com/ 古田新太に惚れ直す。北大路欣也からソフトバンクお父さんイメージを振り払う。舞台役者は、テレビじゃなくて、やっぱり舞台で見たいとあらためて…

清く美しい言葉は、ねじれる。

鹿児島に作られたハンセン病療養所星塚敬愛園を、敬愛園開設当時(1935)の幹部職員のひとりは、旧約聖書の故事になぞらえて『のがれの町』と呼んだ。一般社会で迫害を受けるハンセン病者がのがれ来る場所としての療養所という意味がそこには込められている。 …

音は見て覚える、手に叩き込む。

ようやく単行本の再校ゲラのチェックを終える。これまでゲラで直しを入れることはほとんどなかったのだが、今回に限っては、これでもかこれでもかと直しを入れている。元原稿が新聞に連載された時から数えて、足かけ3年。本気で連載原稿の改稿に取り掛かり…

n次元の言葉

『なぜ書きつづけてきたか なぜ沈黙してきたか 済州島四・三事件の記憶と文学』(金石範・金時鐘)を読了。四・三事件をめぐって書き続けてきたのは作家金石範。沈黙してきたのは詩人金時鐘。 四・三事件の渦中にあって凄惨な体験をしたのは金時鐘。日本にあ…

亀が池で…

洗足池図書館に予約していた本を取りにゆくがてら、洗足池を散歩。鯉が水面すれすれにウワンウワンと口を丸く開いたり閉じたりは見慣れた光景だけれども、大人の親指くらいの大きさの、くらぐらした水の色とおんなじ色合いのものが2本、3本、水面からツン…

宣言

5月11日午前。鹿児島鹿屋の星塚敬愛園資料室で、詩誌「らい」を読む。らい詩人集団によって1964年8月に創刊。らい詩人集団には、昨年3月草津の栗生楽泉園に訪ねていった詩人谺雄二さんも参加していた。創刊号巻頭に置かれた宣言。 一.私たちは詩によ…

人間って、なんだかな…

ハンセン病回復者の上野正子さんのお宅に一泊。夜10時、水しか出なくなった療養所の大きなお風呂で二人だけでハダカのおしゃべり。 ハンセン病国家賠償訴訟で勝ったその瞬間こそが人間回復の瞬間だったと上野さんは話す。しかし、それはけっしてきれいごとで…

私、嘘はつきません。

先日のこと。青山一丁目に行くのに、永田町で南北線から半蔵門線に乗り換えた。電車の扉が開いて乗り込んだ瞬間に、ふっと、“あの人”が乗っていると思った。車内を見回す。ほらね、左手斜め前方に、カバーをはずした文庫本を手に座席に座っている“あの人”。…

パレード

雨の銀座でブラスバンドのパレード。高校生ブラスバンドやらなにやら20チームほど。ブラスバンドはどうもいけない。上手い下手関係なく、あの足並みそろえた音の響きがいけない。私は泣いたことがない、などとうそぶきながら、ブラスバンドの音にうっかり聴…

たぶん、食べちゃうだろな、うさぎ。

横浜に行ってきた。みなとみらいは凄まじい人出。潮の香りに人の匂いが入り混じる。なまぐさいな、人間は。 ゲド戦記2「こわれた腕環」(アーシュラ・K.ル=グウィン)P182 ゲドの言葉「名まえを知るのがわたしの仕事、わたしの術だからさ。何かに魔法をか…

道。

都立大学の丘の上の図書館に本を返しに行く。夏の日差し。図書館前の広い芝生の庭には、小さなコドモ、その若いチチとハハ、カップルたち。団欒の芝生はなんだか敷居が高くて、のしのし入ってはいけず、うーん、どこかに行きたくなった、どこかに行きたいな…