2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『沖縄と朝鮮のはざまで』 メモ    牛馬としての朝鮮人「軍夫」

動物化というキイワード。 証言1 古堅には朝鮮人の軍夫もたくさんいたが、日本軍に牛馬の扱いをされていてとてもかわしおうだった。あるとき、私の家の前で、一人の朝鮮人軍夫が、日本兵に激しく叩かれて「アイゴー、アイゴー」して泣いていた。 証言2 (…

またまた閑話休題  いかがわしい山伏がまっとうな山伏であるということ。

山伏は権威を認めない。ただ山に分け入り、鳥獣虫魚山川草木のすべてにカミを感受し、鳥獣虫魚山川草木と同じ一個の命として、ひれ伏して敬意を表する。 無力な一個の命として、同時に命と命がつながりあって大きな命の水脈を生きる存在として、大きな命を織…

閑話休題/今日はお勉強。 緊急事態宣言が解かれた奈良で、ようやく予約していた本を図書館から借りてきた。

図書館もずっと休館で、大変困っていたのだった。 予約していたのは、『近畿霊山と修験道』(五來重編 名著出版) 他に予約している者もいないというのに、コロナのせいで1カ月近く待たされた。 既得権益層の経済活動は最大限守るが、本一冊も自由に借りれぬ…

水俣・乙女塚 塚守だった故砂田明さんの詩「起ちなはれ」(作・砂田明)の語りを、砂田エミ子さんに聞いていただくために水俣へ。

そもそもは、鳥獣虫魚草木、すべての生者、死者が集う鎮魂と芸能の場として開かれた乙女塚、 1993年に砂田明さんが亡くなってから、だんだんと静まりかえっていった乙女塚、 そこで、いまいちど、芸能祭をしよう、みんなで歌い踊ろう、砂田さんの詩を語って…

富雄川沿い(登美の小河)散歩  添御縣坐(そうのみあがたにいます)神社&根聖院 メモ

富雄川沿い 県道7号線を富雄駅から大和郡山の方向へと歩いて10分ほど、「添御縣坐神社」と刻まれた石柱のある角を、田畑に囲まれた変電所のあるほうへと左に折れると、前方に鎮守の森が見える。 神社の参道、境内にあがる階段の手前の坂の左右に祠。どうやら…

「不知火曼荼羅」石牟礼道子 (砂田明『海よ母よ子どもらよ』より) 

明後日2020年5月9日 必要で、緊急な、大事なことのために、水俣を訪れる前に、乙女塚の塚守であった故・砂田明さんの本を読んでいる。 その本に寄せられている石牟礼道子さんの文章から。 ----------------------------------------------------------------…

富雄川源流めざして、高山町~傍示~かいがけの道をたどって龍王山へ。  (備忘メモ)

これは、白洲正子『十一面観音巡礼』から取ってきた地図だ。 霊山寺、王龍寺、長弓寺と富雄川沿いの寺を訪ね歩いて、 さて、下流の飛鳥、法隆寺に向かうか、上流の高山、傍示、龍王山に向かうか、 時はコロナ自粛真っ最中、法隆寺は拝観停止、となれば、これ…

閑話休題その3。   いつもの道でも、何度も歩いて初めてわかることがある。 

2020年5月1日。メーデーだ。だが、世はSTAY HOME。 STAYと言われて、従順にHOMEにいるのは犬だけだと思っていたが、そうでもないらしい。 いや、もしかしたら「犬だけ」で正しいのかもしれない。思った以上にこの世には尻尾も毛もない「犬」が多かったという…

富雄川沿いの、真弓山長弓寺へ。 十一面観音を確かめに。  (備忘用メモ)

2020年4月28日。真弓山長弓寺再訪。 初めて訪れたのは昨年の八月だった。 そのときも、伊弉諾神社の一の鳥居をくぐって入ってゆくこの名刹に残る廃仏毀釈の跡のことを記録している。 いまは伊弉諾神社とされている、寺の境内の中にある神社が、明治以前は牛…