南へ北へ
昨年12月に那覇ジュンク堂一階で開催されていた古書市の、ちはや書房の棚で見つけた本。 1955年 米軍が伊江島真謝地区に襲いかかり、家をブルドーザーで潰し、火を放ち、農地を軍用地として強制収用する。 そこから土に根差し、暮らしに根差し、人であること…
北上駅構内に鬼剣舞の人形 駅前には鬼剣舞銅像 朝の北上川 宿の窓から 鬼柳鬼剣舞を観に、鬼柳六軒集落へ。 集落の入口の碑石群 庚申塔 馬頭観音 南無阿弥陀仏 永陽大師? 慧燈大師 見真大師 剣舞稽古場 準備中の舞い手たち これから彼らは鬼になる 岩崎鬼剣…
11月16日から始まった森崎和江の旅をたどりなおす旅。 今回の旅の出発点は宗像・鐘崎であったけれど、 本当の出発点は、朝鮮なのである。 そのことを胸に刻みつつ、森崎さんの詩集「地球の祈り」を再読する。 むかしのその詩集(『かりうどの朝』)のあとが…
三内丸山 たくさんの縄文の人に会いました。 縄文土器 こんなに沢山 もっともっと沢山あったはず これを使って暮らしていた沢山の人びとがいたんだな 千年以上もの間、 さて、人は、この千年のあと、なぜに国家などというものを考えだしたんでしょうね。 一…
津軽 藤崎 荒磯崎神社。 ここは、『東日流外(つがるそと)三郡誌』に登場する、大和朝廷に抗したアラハバキ族の神が祀られていたと言われる。 中央に権力によって消されたアラハバキ神の社。津軽には他にも多数あるとされる。 ただし、『東日流外(つがるそ…
渚への「寄り物」としての火いかの話をする女がいる。 この鐘崎の浜はいろんなものが流れてくる所たい。と語る老人がいる。 鐘崎を、いのちの語りを求めて彷徨い歩く森崎和江は、人魚の肉を食べて、あるいは貝の肉を食べて、不老不死となった八百比丘尼のこ…
ひきつづき『原生林に風がふく』 数多くの森崎和江の文章で、くりかえし記される森崎和江の旅のはじまりにまつわる述懐。 朝鮮体験の重さと弟の自死は、私を賢治以前の魂の日本へと、突き放ちました。 私には、言葉以前の、伝承力を感じさせるしぐさについて…
『原生林に風が吹く』簾内敬司×森崎和江 ◆旅のはじまり 道案内人は簾内敬司 木に会いたい、その旅へと急ぐ、森崎和江がいる。 「なぜ、東北は、山を恋うのだろう」 私が今会いたい木は、それら私や私の親世代たちが踏みわたった近代の影などにおびえることな…
『対話 魂ッコの旅 森崎和江 野添憲治』より ◆北へと向かう心 どうして北に行きたいということになるのかなというとね、私、「辺境」という言葉が嫌いなんです。だってどの地方にも固有の生活史はあるんですもの。それぞれの地域にくらしの遺産は深く残って…
7月22日 午前9時 新郷村から大間に車で向かう平葭さんが、 下北を通るときに私をピックアップしてくれることに。「せっかくだから、ヒバの林の道のほうを通って行きましょうね。 恐山もかすめて行きましょうかね」 ということで、恐山をかすめて、薬研温泉の…
2023年9月22日、23日に大間で開催される大MAGROCKに参加しようと、 その1週間ほど前に慌てて行程を組んだ。 大MAGROCKが、百年芸能祭に参加したいと言っていると、北からの風が教えてくれたから。 これは行かねばなるまいと、本州最北端めざして旅に出た。 …